長い長い私の初恋は実ったのか??

「初恋」は実らないとよく言うけれど、私の初恋は実ったことになるのだろうか。
自覚がある初恋は確か小学校3年生のとき。席が隣で、とても仲の良くなった男の子がいた。算数とサッカーが得意で、基本的にいつもジャージで学校に来ていた。私たちはよく話したし、今考えてもあの時が一番仲が良かった。その頃女子の間では恋愛話が流行っていたし、私もその男の子が好きだ、と女友達に告げた。それがきっかけかはわからないけれど、私たちはクラスの中で噂になってしまった。それからは気まずくて、お互い意識してしまい、あまり話せなくなってしまった。それでもバレンタインにはチョコレートを彼に渡し、結局小学校3年から中学3年までずっとその男の子に本命チョコを渡し続けることになる。毎回彼はお返しをくれたし、人目を避けて家まで届けてくれたこともあった。でももう私たちは以前のように話すことはなかった。中学ではクラスが分かれてしまい、たまにすれ違っても、なんだか大人びてしまっていて近寄り難かったし、彼がクラスでかなり荒れている、ということを風の噂で聞いたりもしていた。
その間に一度だけ、学校から帰るときに、雨が降っていて、下駄箱でどうしたらよいかと私が困っていると、さっと彼が黒い折り畳み傘を差し出してくれて、自分は何も言わずに雨の中を走って帰ったということがあった。私は天にも昇りそうなくらいうれしかった。でもそれからも親しくなることはできなかった。
中学の卒業を迎えて、私は思い切って告白をすることにした。高校は別々で、もう会えなくなると思ったからだ。小学校時代のクラス名簿で調べて、彼の自宅に電話をかけた(携帯は当時ない)。私は一言、「付き合ってください」というと、彼は「いいよ」と一言。でも私もそして多分彼も、「付き合う」ってどういうことかよくわかっていなかった。当時私は少女漫画を読み漁っていて、告白してOKがもらえさえすれば、デートしたり、楽しい毎日が勝手に始まるものだと思っていた。でも実際はそれからも何の変化もなし。告白した自分が積極的にがんばらなくては何も始まらなった。私は電話だけで精一杯のエネルギーを使っていたので、それからも少しだけがんばったけれど疲れてしまってこれって付き合ってるのかな?と疑問に感じたりして、結局ダメになってしまった。今でも彼のことを思い出すと、少し切なくなる。